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Trying To Maintenance!

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みなさんこんにちは~。

暑い暑い夏がやってきて、どー考えてもバイクにも人間にも良くない季節だってのに、

「夏はバイクの季節だ」とか言っちゃってる人いませんか?

ハイそれ正解。

「夏とは単なる季節ではない、それは心の状態だ」とは片岡義男様のお言葉。

オートバイと夏が切り離すことが出来ない、密接な関係にあることをみんな知っていて、

壊れちゃいそうだとしても、走る。

壊れちゃったらリトルウイングにいらっしゃい(笑)

各種ハーレー及びインディアンの修理、承っております!





え~。予定を変更して本日は点火のハナシ(笑)

そこ、ネタがどうのこうのとか言わない。

オジサンだって色々あるんだよ。

ホラぁ、夏って電気系のトラブル多いじゃないですか。

更には「ポイント?セミトラ?どっちがいいの?」みたいな質問も多いので・・・。

という事にしておいてください。





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ハイ、ポイント点火の仕組み。

まず。






バッテリーの+からコイルに入りポイントにつながっているのが「1次回路」。
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エンジンの回転によってデスビ内(ポイントカバー内)のカムが回転して、ポイントの電極を開けたり閉じたり。


このポイントの開閉によりバッテリーからコイルの一次側に12Vの電圧が掛かる、という部分、

ポイントは謂わばスイッチであり、コンデンサーにお手伝いしてもらった電気を1次コイルへと開放する装置である事をお間違い無きよう・・。

はい、さっきから1次とか何とか言ってますが、要はイグニッションコイルには「1次コイル」と「2次コイル」って2つのコイルが内蔵されている、と。

難しいコト考えるとオタクになっちゃうので、適度に(笑)


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そして・・・

1次回路によってコイル内の1次コイルに12Vが加わると・・・


電磁誘導作用(昇圧)によって今度はイグニッションコイル内の2次コイルに、

なんかモノ凄い電圧が発生します。肩まで痺れるくらいの。今度やってみて下さい。

プラグを素手で持って(笑)

(ボスは長めのウォレットチェーンが剥き出しのプラグ端子(最近流行りのレトロなタイプ)に触れ、

走行中謎の電気ショックで昇天しそうになったご経験をお持ちです。「無防備な電気ショックほど怖いものは無い」との事ですが、「なんかドーン!ドーン!って感じになる」らしいです。ホントに危ないから良い子は真似しちゃダメだぜ)


で、昇圧された電圧がコイルから各気筒のプラグに流れて点火しているという仕組み。




欠点。

⦿ポイントの接点劣化。
結構大きな電圧が流れるため、接点が荒れて電気が流れづらくなったり、タイミングがズレてくる。

⦿高回転ではポイントが暴れておかしなことになる。
まぁ、そんなにブン回さなきゃいいだけのハナシです。

「頻繁にリトルウイングでのメンテナンスを受けよう」という事ですね・・(笑)。





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これを解消するのが「セミトランジスタ」。

ダイナSとかのアレです。




仕組みは殆ど同じ。

「無接点」なのでメンテナンス・フリー!


※しかしながら、双方に点火タイミングを司る「ガバナ」っちゅうモノが存在するので、そこのメンテは必要になりますですよ。


更に高回転域でのポイントの暴れは、そもそもポイントが無いので皆無


どう?ダイナにしたくなった?


問題点があるとすれば、ダイナは中身が壊れるとその場でご臨終。

交換しないと走行出来ません。

「じゃあポイント点火ならツーリング中のトラブルでも走行不能に陥らない」のか??

う~ん・・

よく質問されるんですが、

「メンテナンス方法及び交換方法」を知らなければ復旧は出来ません。

これはダイナS等のセミトラも同じ・・・では?

もっと言うと、「点火系トラブルだ」と切り分けられれば、「同じように配線して同じ位置で固定するダイナS等のセミトラのが楽なのでは?(笑)

もっともっと言うと「最近は50kmまで何度でもレッカー無料サービス付帯の、素晴らしい任意保険がある」という、「小沢さんボクまた宣伝しときましたよ」的な便利なシステムも・・・(笑)

まぁ、「突発的な死に」が起こる確率が、ポイント点火の方が遥かに少ない、と言ったところでしょうか。

メンテナンス方法、一度間近でご覧になり、完璧に覚えて下さい。

「教えちゃっていいの?」とかいう質問も受けますが、

「我々はもっと高次元の部分で飯食ってるので、その辺はどんどんご自分で触って下さい」というのがホンネ(笑)

だってさ、自分で修理して帰って来れたら、ビール、美味いぜぇ?



by lwe31x | 2013-07-10 23:15 | Information
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