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Mr. Honig.

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大きな箱が届きました。

これは頑張ってる僕らへのご褒美でしょうか。

ワクワクしながら開けますと・・・




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仕事でした。
おもいきり。

LWEでは業者様からの外注修理も承っております。


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NEWピストンは、まだ入りません。




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このくらいの位置で・・

ピストンは実は台形で、かつ進行方向に広い楕円形をしているのです。
ゆえに、ここで測ります。



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測りまして・・

3.497インチ。
1200ccのショベルヘッド、スタンダードよりも+0.060インチの
オーバーサイズ・ピストンだという事がわかります。


これは1340ccスタンダードのボア経と一緒です。
+0.060インチオーバーというのは、1200ccスタンダードよりも、
約1.53ミリも直径が大きい事になります。

オーバーサイズ・ピストンにて修理を繰り返し、ここまで来た感じです。

あっ、眠くなってないすか?



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軽く抱きつき起こしてますね。



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先ほど測ったピストン経に
シリンダーボアゲージを合わせ・・・





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コイツはインチの計測機器でありまして。
目盛は1つが1/1000インチです。
「0」のところがピストンと同径ということになります。





眠くなってないすか?(笑)




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現状は・・



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「10」の目盛のところが、+0.050インチオーバーサイズ。
という事は、+0.040のピストンを使用しており、クリアランスが9/1000インチにもなっている、
と考えるのが妥当でしょうか?





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左側が、ダミープレート
(トルクプレート)装着済のシリンダー。


エンジンが組まれた状態のトルクをかけております。
これでシリンダーは均等にトルクをかけられ、何も装着していない時に比べて若干歪みます。
しかし、これが組まれた状態の真の姿なのです。

何も取り付けない状態で先にホーニングしてしまうと、組んだ時に歪む、ってことですね。




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いよいよ出ました、ホーニングマシーン!

見た目カワイイです。
ロボ的な。

ん~ボクのお鼻に、シリンダーを入れなよ~!
ホーニングしてあげるよ~!





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ホーニング・オイルをかけながら、少しづつ少しづつ削り、
ピストンよりも2/1000インチ大きくなるように削ります。




ヌルヌルの汗だくです。

あと、ホーニングオイル、臭いです。
嗅いでみたい方、お待ちしてます(笑)





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ハイ、来ました。

通常、鋳物のピストンは2/1000インチのクリアランスで仕上げます。
+0.010インチ刻みでオーバーサイズピストンはラインナップされており(1000ccのELは+0.020刻み)、
1オーバーサイズならホーニングのみで追う事が多いです。
縦横、約3箇所ずつで計測し、真円になるように削るには、これまた熟練の技術が必要です。




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クロス・ハッチが見えますでしょうか?
網目の角度と深さが重要です。
細かい溝にオイルが溜まり、冷却&潤滑&清掃という、オイルが持つ3つのお仕事を遂行出来るのです。






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この感触です。
ちなみに、NoriのPCは、「かんしょく」と変換すると、
まず最初に候補に上がるのが「完食」です。

どういう事でしょうか?



新車の感じを堪能してください!

業者様からのご依頼もお待ち申し上げております。
by lwe31x | 2012-06-20 21:46 | Tech
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