カテゴリ:Tech( 38 )

Flywheel Assembly.

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芯出し完了ゥ!!

スパッと行くときもあれば、行かない時もあり・・・(笑)

本日は祝日ということでギャラリーが多かったので、

比較的サクッと芯が出ました。

見られれば見られるほど精度が上がります(笑)

で、芯出しって何なんだろう・・・?

その辺解説させて頂きます。




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2枚あるんであります。

フライホイールと呼ばれる、なんかバーベルの重りみたいなヤツのことです。

それをクランクピンというシャフトで連結、2枚が合体することでクランクになります。

そんでクランクピンにはコネクティングロッド、略してコンロッドが2本。

1本のクランクピンに、つまりは同じ軸上に2本のコンロッドが付いているというのは、2気筒では少々特殊なレイアウト。

これがハーレーやインディアンの特徴です。

それは単気筒と同じ動きなワケであります。ほほう・・・。

で、2枚あるわけなんで、当然組み付ける時にズレるのです。

この画像は、ズレのその1、「スライドずれ」。




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ズレのその2、「パクパクずれ」。

なんか適当なこと言ってますんで、あまり真剣に「パクパクって言うのか・・・」とか覚えないようにしてください(笑)

つまりは、横軸縦軸、いろんな方向にズレる、と。

芯出しとは、

フライホイールにハメ込まれている、ピニオンシャフトとスプロケットシャフトの芯を合わせて、

高速回転した時の芯ブレを無くす事、です。

これは、「シャフトは真っ直ぐ」が前提です。

ピニオンシャフト及びスプロケットシャフトの、シャフト単体での曲がりや、

各シャフトはテーパーでフライホイールにハマってるんですが、

そのハマり具合によっては芯が出るわけない状態になっちゃってる場合もありますので注意。

ちなみにEvoはピニオンシャフトとスプロケットシャフトがフライホイールと一体になり、バラせない構造になってますので、

シャフト単体の曲がりが無ければ比較的簡単に芯が出るよう改良されました。




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基本、まず組むときに「出来るだけ真っ直ぐ組み付けるためのジグ」で押さえながら、

クランクピン・ナットを200フットポンドで締めるのですが(年式によりトルク値は異なります)、

やっぱりちょっとズレるのです。

んで、じゃあズレをどうやって修正するのかと言いますと、

ぶっちゃけ、「スライドずれ」の場合は、クランクピンに「キー」が入っていない、

スプロケットシャフト側のフライホイールを銅ハンマーなどの重量があり、

しかしフライホイールを傷つけない柔らかなハンマーでブッ叩いて適正値まで修正します。

さて、画像は「パクパク」と開いちゃってるズレを修正するための特殊工具。

こちらはバイスのようにギリギリと締め込み、開いているところを押し縮め修正するツールです。




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こちらはパクパクと狭い部分をこじ開けて修正するための部分。

このツール、無くてもシャコマン(でっかいクランプ)と、バールみたいにデカいプライバー等で縮めたり開いたり出来るのですが・・・

最近結構な金額で入手(笑)

コレ、超速いっすわ・・・

超便利。

持つべきものは、やっぱ良い道具です。

というワケで、各シャフトの芯のブレを最低5/100mm以内に抑えたいところ。

本当はゼロってのが理想なんですが、そこはゼロが出るモノと、何度もバラされ組まれてテーパーのハマりが、ちょこーーーーっとだけ変形したりして、どうやってもゼロが出ないモノという個体差が出てきます。

「あくまでも通常の走行である限りの規定値」ということですので、

そのような感じで受け止めて下さい。

「僕は常に全開だから・・・」と、5000回転以上を常用とする方はゼロにすることをオススメしますが(笑)

以上、芯出しの何となく分かりやすいかな・・・的解説でありました。

ではまた明日。







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by lwe31x | 2015-02-11 21:40 | Tech

Camshaft.

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本日は諸事情により、

カムとソリッドタペット調整の話をしようと思う。

皆のモビルスーツを快適に動かすためのメンテナンスだが、

少しばかり専門的な話になるので興味の無い者は退席しても構わないものとする。





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Noriさんのブログを読まないなんて軟弱者!




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まずはこちらを見て欲しい。

右がソリッド、左が油圧となっており、自分のモビルスーツにはどちらが使われているのかを知る必要がある。

それぞれ調整方法が異なるからだ。

油圧は熱膨張率の異なる様々な材質で構成された部品を、温まろうが冷えようが、自動で調整してくれる機構である。

例えるなら、リジットフレームはソリッド、スイングアームにサスペンション付きが油圧と思って差し支え無いだろう。

サス付きの方が乗り心地が良いように、油圧リフターはタペット音を発生させない。

ではそもそも、タペット調整とは何であるのか。




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基本的には油圧もソリッドも、このようなローラー付きのユニットに収まる仕組みである。

ローラーは、カム山に乗る。

プッシュロッドごと押し上げられ、ロッカーアームを介してバルブを押し下げると、吸気、排気を行うためのポートが開くという流れだ。






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これがハーレー、ビッグツインのカムシャフトである。

バルブは強力なスプリングで押さえられているので、カムの山に追従するように開閉する。

よく聞く「ハイカム」というのは、この押し上げる量や、押し上げている時間を変更し、エンジンの特性を変えるためのパーツといえよう。






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つまりカム、タペットローラー、プッシュロッド、ロッカーアーム、バルブステムまでの一連のシステムにおいて、

その連結部の隙間を限りなくゼロに近づけるのがタペット調整だ!!




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ローラーが付いたリフターは、「タペットブロック」というガイドに収まり、このような形で組み付けられている。

カムシャフトのカムギヤは、クランク直通のピニオンギヤを介して回されるので、反時計回りとなる事も付け加えておこう。

タペットブロックとユニットのクリアランス過多、ローラーのベアリングの摩耗による縦ガタ、カムシャフトの軸を受けるケース側のベアリングとカムカバー側のブッシュの芯が出ていない等、タペット調整を正しく行ったとしても、これらが原因でタペット音が消えない場合があるので注意してほしい。

稀にピニオンシャフトを受けるベアリングレースが動いてしまい、つまりはピニオンギヤが踊るトラブルもあるので覚えておきたい。

ピニオンギヤのカラーチャートについては後日扱うのもとする。

一気にやると、ちょっと勿体ないからだ。







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こちらをご覧いただこう。

このような配置で、それぞれのカム山が設置されている。

カムシャフトが1本であるためにこのような配置になっているのだが、

奥のリヤ側インテークから外のフロント側エキゾーストへと移るにつれ、プッシュロッドの長さが増す。

外にせり出す構造上、フロントのエキゾーストが1番長い事になるのだが、距離があるのと同時に角度もキツくなり、つまりは音が出やすいという事を覚えておくといいだろう。





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こちらはリヤ側のタペットブロックを外して撮影したものであるが、

このようにローラーが乗ってくるというわけだ。

ネットで検索すると実に様々な調整方法が載っていて迷うわけだが、そこはさすがNoriブログ。

動きと仕組みを理解せず、暗記一夜漬けのテストのような調整方法では戦えまい。

なぜそうするのか。

機械であるがゆえに、オカルトは存在しない。

「今日は機嫌が悪い」ではなく、「今しがた壊れた」や、「摩耗により調整が崩れた」が正解である。

では、いよいよソリッドタペット機構のプッシュロッドの取り付け、調整をしてみよう。




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まず、プラグを外し、プッシュロッドカバーを外したらクランキングする。

キックが付いていないFLHなどは、リヤをジャッキアップしてギヤをトップに入れ、リヤタイヤを進行方向に回す。

フロントのインテークのプッシュロッドが持ち上がり、下がり始め、完全に下がったところが

上の矢印である。

※(もっとクランキングさせるとフロントインテークのプッシュロッドはしばらく動かず、やがて持ち上がる。カムの形と、これが反時計回りであることを考慮すれば、その動きが理解可能であろう。)

この時、下の矢印、フロントのエキゾースト側のカム山を見て欲しい。

ここもまた、プッシュロッドが押し上げられていない、つまり「エキゾーストのバルブも閉じている時」なのである。

まずはここを基準にフロントのプッシュロッドを調整し、更にクランキングさせて必ず1本ずつ微調整する。

カムの山からローラーが完全に降りた時、縦ガタがなく、指でつまんだプッシュロッドが少しテンションを感じながらクルクルと回る状態が正解だ。

回して固いところと緩いところがある場合、プッシュロッドの曲がりを疑うこと。








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・・・リヤもインテークが下がり切ったところでエキゾーストもセットし、1本ずつ確認して微調整すればいいんですよ。

最初に変なところ(バルブが開いているべきところ)でセットしてしまうと、インテークとエキゾーストのバルブが接触してバルブ曲げたり、持ち上がり過ぎてプッシュロッド曲げたりしてしまうわけです。

カムには吸気の効率を増す為の、オーバーラップと言うインテークとエキゾーストの両方が開いている時間が少しあるので、

変な所で調整するとバルブが閉まりきらずにエンジンが掛からないなんてこともあり得ます。

偉い人っていうか、カムとリフターがどういう動きをしてるかを見たことのない人には、それがわからんのですよ。







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なんか超長くなって、途中で書くのをやめたい衝動に駆られたことは秘密にしてほしい。

では、各自タペット調整を行った後、「やよい食堂」に集合!

タッパーなど持って行くのは遠慮してもらいたい。

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by lwe31x | 2015-01-23 23:10 | Tech

Thanks for your big help

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*現在、ご承知の通り、スタッフ木原が体調不良により長いお休みをいただいております。お客様皆様にはご心配並びにご協力、ご理解いただきまして本当に感謝しております。
引き続き、作業及び納車予定に関し、ご迷惑がかからない様頑張ってまいりますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
また、このブログを楽しみにしていただいております皆様にもご理解の程かさなてお願い申し上げます。


リトルウイングエンジニアリング
店主 大平



PS.卜部さん本当にありがとうございました。来週もお待ちしております。
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by lwe31x | 2014-08-24 21:33 | Tech

Tappet Screen.

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初心に返ってタペットスクリーンの清掃、行くぞォー!

そもそも、タペットスクリーンってのは・・・?

1953年モデル辺りから、プッシュロッドとロッカーアームのクリアランスを油圧で自動調整するシステムが登場。

これはオートバイじゃなかなかに高級なシステムでありまして。

しかしその油圧システムにゴミが詰まると機能しなくなるってワケで、要はオイルフィルターのことであります。

それが入ってるのがココ。

これはEvoも同じですので。






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こういう工具で開けて下せえ。

これはV-twinなんかで売ってます。

しかしそのままでは浅いので、フライスで加工して掛かり易くしてあります。

どーしても緩まない場合はショックドライバー等を使うのであります。

プロはサクッと緩めたいところ。






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ハイ、開きました。

これはオイル交換と同時に行うのがベター。

それと、ここにはハイプレッシャーなオイルが来るので、もしもナメたりすればオイル噴出します。

自信無い方はLWEまで。





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中にはこんなのが入ってますです。

ちなみに。

オイルプレッシャーゲージをここに付けてらっしゃる方も、たまにはスクリーンの清掃をしましょう。

詰まるとカチカチとタペット音が出る原因になります。




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ハイ、スクリーンは中まで清掃し、乾燥させてから戻しましょうね。

中にゴミが溜まってます。





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そして、クランクケースの中もパーツクリーナーで吹く!

これ、安いの使うと水が出ましてあんまり気持ち良くないです。

揮発したときに水分が出づらいタイプのものを使いましょう。






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ホラ。

なんか細かいゴミが出て来ました。





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最後に圧搾空気で吹きまして、パーツクリーナーを飛ばします。

これで音が消えない場合は、

①そもそもタペット調整は出来ているのか。

②油圧ユニットの不良、またはリフターのベアリング損傷。

③ロッカーアームブッシュのクリアランス過多。

④コーンモーターの場合、ピニオンギヤのサイズが合わないことで音が出ることも。

⑤パン以前はアイドラーギヤのスラスト、ブッシュクリアランスにて音が出たり。

⑥ピニオンレースの鋳込みが動いちゃってる最悪の場合もタペット音に似たのが出ます。

とまぁ、ざっと書いただけでもたくさん・・

一概にタペット調整だけとは言えない点に注目です。





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さて、ブッコ抜けの修理も完了。

更に強化されてなんかカッコイイです(笑)





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突き抜けたパンカバーも溶接修理。

これはステンレスなんですが、溶接しづらいのであります・・・

パンヘッド・・・

好きだけど厄介です(笑)

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by lwe31x | 2014-06-04 23:30 | Tech

Petromax.

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どうも。

最近エロメンが気になって仕方ない木原です。

帰り道に作曲したエロメンの歌、鼻歌まじりで帰宅しますと、電気が点かない。

まずは愛機、「Petromax」のオイルランタンに火を灯します。

大都会、東京。都会の喧騒を忘れ、しばしランタンの火のぬくもりを感じます。

からの、ソッコーで郵便受けを漁る。

クッ、ペトロマックス暗い!!

やっとこさ見つけた東京電力さんからの郵便物。

引っ越したばかりで、以前の家の支払いとゴチャゴチャになり・・確か全部払ったんだけどなぁ・・

で、2,000円ほどの料金が未納なので止めます、と書いてある。

マジか!バカじゃないの!?書き置きしねぇで連絡しろよ!(笑)

おまっ、そんなんすぐ払ってやるぜ!

「只今大田区は大変混み合っておりまして、送電の再開は3時間以内に・・・」

マジか・・・

まぁ、万が一ガス止められてもColemanやらOptimusやらのキャンピングストーブで煮炊き出来るし、

12時過ぎまでやってる銭湯もあるし。

俺、全然平気っす。

ああっ!!ノートPCのバッテリーが!!

じゅっ、充電出来ない・・・!!

たすけて!たすけてーー!!








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というワケで、計1937件の車・オートバイカテゴリのエキサイト・ブログで、いつの間にか10位台をキープしているLWE・Nori-BLOGへようこそ。

これも一重に皆様のお陰であります。

朝のトイレや通勤後のトイレで見ています。とのお便りを多数頂き、

「もうなんか怖いからアクセス数とか見ない」を貫き始めた今日このごろ。

本日はクランクな感じでお届け致します。

こちら、フライホイールを乗っける台です。

無駄にカッコイイのはアメリカ製だからだと信じて止みません。

でもこの会社、最近なくなっちゃったとか何とか・・・。











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こんな感じで乗っけまーす!

真ん中にピニオンorスプロケットシャフト、下が欠けてんのはクランクピンを逃げるためなんですね。

フライホイールの2つの穴は、これに乗っけて固定する為だとは。

なるほど~。






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シャフト付けます!

まずはフキフキとキレイにしますです。

ここに「はめ合い」のロックタイトとか塗布する馬鹿者が居るのですが、

取れなくなるから止めてください(笑)

そんなんしなくても緩みません・・

ガタガタになっちゃうとしたら、テーパーがおかしくなってるので・・

最悪フライホイールの交換をお勧めします・・。







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ほい、これキーに合わせて挿入すれば、この穴がピタリと合うはずなのです。

こういう「オイル経路」を確認しながら組まないと、

焼き付いた後に「なんでだろ~」となってしまいます。

オイルタンク→オイルポンプと来たオイルは、カムカバーを経由してこのピニオンシャフトの穴に入って来ます。








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こっから入る大事なオイル。

脳へ送られるフレッシュな血液に似ています。

この流れが遮られれば、いわゆる脳死です。

ビッグエンド焼き付いてクランクケースを割るハメに。

更にはピストンなんかもカジッちゃって・・・。

怖いっす。







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エア吹いて確認。

クチで吹いてもいいのですが、見た目的にアレなのでバイク屋さんは圧搾空気を送り込みます。




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ちゃんとココの穴、クランクピンの入るテーパーから空気出て来ましたか?

年式でピニオンシャフトのサイドから先端にオイル経路が変更になっているので注意して下さい。

加工穴を塞ぐ皿ネジがブッ込まれている年式もありますので、忘れないよう注意です。






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すると、こんなふうにクランクピンを通ってビッグエンドのベアリングを潤滑する仕組み。

潤滑したオイルはクランクケースに溜まった後にフライホイールに掻き上げられ、ブリーザーホールからカムまわりを潤滑してオイルポンプへと戻ります。

つまり、ここで発生した金属片及びスラッジは、ダイレクトにオイルポンプへと運ばれるワケで・・

全てが終わった後に、オイルフィルターで濾されてオイルタンクに戻るのです・・。

フィルター付いてても・・なんか。後の祭り的な。







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純正タイプはこの穴が1つ。

対策品として穴が2つのものや3つのものがあるのですが・・

確かにリヤのコンロッドは2本またぎのカタチをしてますので、穴が3個の方が良さげです・・

しかし。

圧力一定で穴3つ、では・・・

1つの穴に対して各々の穴から出るオイルの圧は下がってしまうのでは無いでしょうか?

もちろん、同じ大きさの穴が3個開いてるワケではなく、もっと小さい穴が3個ないし2個なのですが。

しかしここの油圧が下がるという事は、ロッカーへと登っていくオイルの圧力も下がるという事。

逆もまた然りで、ロッカーホルダーの面が甘く、脇からオイルが抜けてるような状態では油圧が下がります。

穴の開いてるストローでジュース飲むのと同じですね。

色んな所の油圧が、上手い事バランス取ってるのがパンヘッド。

穴が多けりゃOKってのは早合点という事です。







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こんな感じでブシャァァ!と潤滑します。




で、ピニオン&スプロケットシャフトを取り付けてゆくのですが・・・

ナットの締め加減はちゃんとマニュアルに記載されています。

鵜呑みにするとダメージを受ける場合があるマニュアル値ですが、

交通事情もオイルの性能も違う現代のトーキョー。

LWEでは経験にのっとりまして、数値を変えたりもしております。






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マニュアル値は、シャフト系のナットは100フットポンド。

クランクピンのナットは175フットポンド。

このようにft·lbf(フットポンド)表記のトルクレンチがあると、マニュアル見ながら作業するのは便利ですね。

最近はインチの計測機器と同じく、フットポンドは使われなくなっています。







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このMACのトルクレンチ、ニュートンメーター表記もされており、換算が楽チンです。

ちなみに、1ft·lbf=1.3558N·mです。

これはもう暗記して下さい(笑)







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おりゃあ!!

撮影のため片手ですが、ちゃんと左手でトルクレンチのヘッドとナット抑えましょうね・・






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はみ出しちゃった「耐熱・高強度のロックタイト」は、ちゃんと拭き取りましょう。

余計なとこに付くと、余計なトラブルに見舞われます・・・。






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あとはロックタブを付ける、と。

裏っ返しても上手い事行かない場合は、チョイ締めるなどして帳尻合わせてくださいませ。

では、クランクピン編へと、つづく。で。

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by lwe31x | 2014-03-05 22:29 | Tech

Gasket.

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Noriさんの、ガスケット講座ッ!!

えーと、アレです、バイク屋さんたるもの、全ての年式の全ての車種のガスケットを在庫していなくてはいけま・・・そんなのキツいっすよ!

ボス、このガスケット5年ぐらい使ってませんぜ。とか、

ボス、なんかこのガスケット、せんべいみたいにパリパリですぜ。とか。

賞味期限じゃないけれど、経年劣化したものなんかお客様に使うワケにもゆかず。

しかもそーいう材料って年々良くなっていて、え?まだそんなの使ってるの?的な商品も少なからずあるわけで。

何よりも、「厚けりゃ漏れない」とか思ってませんか??

面がしっかり出ていれば、ガスケットは薄い方が良いのです。

某ドイツのバイクなんか、ガスケットさえ使わない箇所があったりするのですぞ。

というワケで、今日はオリジナルのガスケットを製作してみましょう。




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ハイ、コンコンコン・・・

上の画像にある、「丸く切れるカッター」を使用してシリンダー内径を抜いたら、

こんな感じでコンコン・・・

エッジを軽く叩いてガスケットを切ってゆきます。

プラハンか、軽い板金ハンマーみたいなモノが良いでしょう。

カッターでも良いのですが、曲線は難しいです。こっちのがキレイだし早い。




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ハイ、コンコンコンコン・・・・

根気が要るワケですよ。


少しでも圧縮を上げるために、ヘッドガスケット使わずに組む場合もあるんで御座います。

あ、サイドバルブの話ね。

あとはオイルポンプのガスケットなんかも、本当は薄いペラッペラの方が良いのです。

プレッシャーが変わってくる程の違いが出たりします。


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抜けたー!

ガスケットシートってのが売ってますので、自作すれば10枚も入ってるパックを買わなくて済みます(笑)

ただ、オイルラインがあるものについては、絶対穴の場所間違えないように。

「その穴ちがう!」的な恥ずかしい事になりかねません。

んー。

しかしボス、細かい仕事も得意ですね。大きいのに。



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シリンダースタッドの通る穴も開けて、完成であります。

薄い方が良い理由として、

●トルク値をちゃんと管理できる。

●ガスケット痩せによる、頻繁な増し締めからの開放。

●オイルライン同士の接合部を近くすることにより、プレッシャーの逃げを防ぐ。

●面の荒れをごまかさず、キチッとした組み付けに繋がる。

みたいな感じでしょうか。

あとは、それこそいろんな種類が出ている液体ガスケットですが・・・

塗り過ぎは逆効果。

オイルラインを塞いじゃったり、ロクなことありませんぜ。

出来れば使わない方向でやりたいものです。

昔、RJおじさんが駐車場にてケロッグのコーンフレークの空き箱を使って、アメ車のオイルパンだかのガスケットを自作して無事に帰って来れたという話を聞いたことがありますが、

原宿の路上でパンヘッドのエンジンをバラし、銅板買ってきてヘッドガスケットを作って直したボスも恐るべしという事で(笑)













え~、ワタクシ、かれこれ1年半、営業日は毎日ブログ更新の決意で生きて参りました。

正直、ベロンベロンに酔っ払って書いてる日もありますし、ノートパソコン抱えて寝ちゃった日もあります。

ラブホテルのベッドで、おもむろにノートパソコンを開き、「ちょっ、ごめんね、オレ、ブログだけ書かないといけないんだわ」と、それは女の子完全に引くだろうと思われるセリフを吐いた事もあります。



何が言いたいのか。

アクセス数の事であります。

このブログ、記事ごとのアクセスランキングが見られるワケなんですが・・・。

1年半の踏ん張りを、ボスがアップしたたった2枚の写真に軽々と抜かれたという件(笑)

しかしこの2枚については、悔しいとか、全くもってそういうんではありません。

実に当然で、嬉しくもあり、自分が置かれている立場や生き方や、振り返って思い出す若い頃の記憶や、

どんなふうに死にたいのかという事まで考えさせられる、そんな2枚。



西伊豆のワインディング。

海と空と山を見ながら、みんなで一服。

あの頃、自分にとってのツーリングは基本ロングだった。何も持たずに四国行ったり、キャンプしながら下道で九州行ったり。

日帰りの西伊豆なんて初めて来たし、特に何にも無いし、峠を速く走る旧いハーレーはカッコイイけど、顔が付いてるバイクなんてカッコ悪いな、と思ってた。


 「つらい事、たくさんあったよ。でもね、つらい時にもインディアンはいつも笑ってた。」


フェンダーのマスコットを見ながらそう話してくれたのは、オレが初めて参加したリトルウイングのツーリングだった。

今じゃ西伊豆が大好き。なーんにも無いけど。
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by lwe31x | 2013-12-22 23:58 | Tech

XL T/M.

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ドンガラドンガラー!

以前ローギヤがシフターフォークと共に粉砕したスポーツスター。

サクサクと直さねばなりますまい。

なんかさ、1998年ぐらいから2003年までのスポーツって、ローギヤとかシフターフォーク弱くない?

気のせいだといいんですけども。ねえ?ハーレーダビットソンさん?






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ほぉら、スッカスカ。

Kモデルのとある年式から、このトラップドア式になるんですけども、

それまではミッションやるのにクランクケースごとバラさなきゃいけなかったという、

身の毛もよだつお話があります。

怖っ。

さぁて、サクサク組むぞー。



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出来あがったものが、こちらになります(笑)




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これ、下に置いてある削れたシフターフォーク。

上が新品で御座います。

なんか・・・新品材料違わない?気のせい?

気のせいだよね。うん。




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一目瞭然、砕けたローギヤ。

・・・こんなに砕けるか?




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で、いいブツ入りましたぜ・・・。


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こちらのリテーニングリングは、毎回交換しましょうとのお達し。

さすがに3万円とかすると毎回換えられないですが、安いので交換するのが吉と出ています。




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あとは、いつも「何ミリだっけ?」とマニュアルを見返してしまうココの調整。

そりゃ0.1ミリでもズレたらシフト出来なくなるというモノではありませんが、

この数字にしとけばスムーズに回るってんだから大人しく従って下さいませ(笑)

要はそのくらいのクリアランスが無いと稼働しないってコトですね。



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絵じゃわかり辛いって??

こんな感じで合わせましょう。

キッチリお仕事、気持ちの良いミッション。

※トランスミッションはテキトーにやると車輪がロックして転んだ挙句、通行人をなぎ倒しながら停車しているフェラーリに突っ込むといった悲惨な事故を引き起こしかねません。
必ず、経験を積んだプロに依頼してください。

って事で、今年もあと10日・・・!?

早ッ!!

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by lwe31x | 2013-12-20 23:50 | Tech

Mr. Retainer!

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うおっ、久々に汚・・(笑)

もう乾式クラッチにオイルをブッかけてる仕様の事を悔やんでも仕方ないので。

こまめに洗う!コレに尽きますです。

何キロごとに?というご質問も多いですが、「素晴らしき状態」を体感していれば、その時は自ずと分かるはず。

コチラの車両、「なんかローギヤに入れてクラッチ切ってる時に、グッグッと前に出ようとする」という症状。

クラッチの遊びを少なくしても変わらないので、「ハハァーン、これはね、クラッチが汚れてますですよ」とアドバイス致しました。

お客様はすぐにお仕事を依頼して下さいまして、作業に移ります。

「ホラ、こんなに汚れてますよぉ」的な画像。



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洗う洗う。ボク洗う。

もうガシガシ洗います。

ご自宅で行われる際には、「安いパーツクリーナー」なんかを惜しみなく使うのが吉。

でも・・・安いのはあまり落ちない挙げ句、水が出るので。

よ~く乾燥させて下さいね。

LWEでは落ちと水分が出ないというパフォーマンスを両立させるため、ワコーズ様の高いパーツクリーナーを使用しております。

エンジン内に使うと、水ッ気あるのはダメなんです。

詳しくはワコーズさんに聞いて下さい(笑)



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キレイキレイにしまして組み付けて、エンジンかけてローに入れると・・・。

むう・・・・

グッグッて。切れてんだけども前に出ようとする。

オイ、直ってないじゃないか!!

これはもう納得行かないので原因を追求。

この「グッグッ」って現象、意外と経験されている方も多いのでは?

通常、「切れてない」が原因の症状なんですが、今回は違う。

クラッチ切って手でプレッシャープレート回すと、軽~く回る。

「???」

クラッチの仕組み、熟知していれば答えは出るハズ。

というワケで、「ラムジェットリテーナー」をブッ込みました。




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らむじぇっとりてーなー??

初めて聞いた時に意味がわからずに困惑した思い出が。

これがラムジェットリテーナー。

横の金属製の穴開いた円盤が、純正のモノ。

意外と安くてボクもビックリ。

まぁ、段付いたプラスチックの板ッ切れなんで。

お安く作って下さい。よろしくお願います。




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ラム??


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ジェット???





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「痛ぇなぁ!!!」





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要は、クラッチハブのベアリング及びハブ自体、シェルもついでに「減っている」と。

ここにガタがあると、図のようにナナメになります。

図はかな~り大げさに書いてありますが。

チェーンに引っ張られ、外にせり出した挙げ句ナナメ向いたシェルは、ガタってるベアリングを介して時折クラッチハブに食い込みます。

コレが原因。時々ベアリングが喰って、クラッチが繋がった状態になるのです。

これじゃ切れたまま、キレイに回りません。

ですので、「出て来ないで!」的なストッパーが必要になるんですね。

通常適正なクリアランス下では、シェルが外に飛び出してくる現象も少ないのですが。

V-Twinから出ている「オーバーサイズのベアリング」はずーっとバックオーダーで、

ハブやシェルを新品にするにはすごいコストで。

今のところ、安価にかつ安全に解消する手立てが、このラムジェットリテーナーというストッパー。

「ベルトにしたら付けるもの」的なイメージがお有りかと思いますが、実はこういう用途。

効果はテキメンです。スパっとクラッチ切れるようになりましたです。

K様、本日は有難うございました。

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by lwe31x | 2013-06-13 21:46 | Tech

Spark Plugs.

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ハイ。

プラグってのはこんな感じになってます。

勝手に使ってスンマセン(笑)

Noriブログ、あんま有名じゃないから怒られないと思いま~す。





で、だ。

まず「フラッシュオーバー」て何?

これは絶縁してるハズのボディが漏電しちゃうって事。

濡れてたりすると起こりやすいが、それを防止するための段付きなんだそうです。


プラグは耐えられる温度に限界があり、

これを番号で表しているという事を覚えて下さい。

みんながよく使う、BP5ES。

例えば高出力になったシャベルにて、レースなどの高回転域を多様する状況では、

「5番」の限界温度にすぐ達してしまうので、それよりも熱くなりにくいBP6ESを使うといった具合。

そもそも、プラグというのは約500℃から900℃の間でその性能を発揮。

暖気が済んでいない状態などは、この500℃を下回っており、

プラグは常にくすぶっている状態です。

500℃を越えてくると、カーボンは焼け良好な状態になります。

つまり、プラグには「自己清浄作用」という、自分でカブりから脱出する機能が備わっているというワケです。

すなわち、カブりってのはカーボンがせっかく絶縁してた部分を通電させてしまい、上手く火花が飛ばなくなるという症状。

だからみんなブラシでカーボンを落とすのです。



ちなみに。

真鍮のブラシは高温で微妙に溶けるので、

外したてアツアツのプラブを磨くと付着した真鍮で更に絶縁効果が低下する恐れも。

ステンレス等のブラシで、軽く磨いてやるのが良いでしょう。



以下、適合表でも書いてみようかと思います。

べっ別にネタが無いワケじゃないんだからね!






あくまでもLWE推奨の番手です。

マニュアル見たらちょっと違う事書いてありますよ。

 
1938-1947y Knuckle Head
NGK:AB6 CHAMPION:D16

1948-1965y Panhead
1967-1974y Shovel Head
1957-1985y Sportster
NGK:BP5HS CHAMPION:J12YC 

1975-1984y Shovel Head
NGK:BP5ES CHAMPION:N12YC

1984-1999y Evolution
NGK:BPR5ES CHAMPION:RN12YC

2000y- Twincam
1985y- Sportster
NGK:DCPR7E CHAMPION:RA8HC


キホン、フルトラは「R」がついてる「抵抗入り」を使用。

電気的なノイズがフルトラに支障をきたさないようにするためです。

キャブ調やエンジンの状態が良好で、足回りにも問題ない車両を前提として、
一部ブン回して焼け過ぎる車両は熱価(番号)を上げて下さい。
さらに、あまり回さず短距離通勤にしか使わないような方は、熱価(番号)を下げてみて下さい。

ではではまた~!

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by lwe31x | 2013-05-19 22:08 | Tech

Electric...

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こんな狭いトコにこんな詰め込むなんて。

ひどいじゃないかハーレーダビッドソン。

しかもNoriと同じくらい歳とった配線はボロボロで・・・。

一見すると何が何だかわかりませんが、慣れてくるとわかります(笑)

灰色がコイルのプラスでしょ、オレンジは電源で、茶色が右のウインカー、紫は左・・・

で、今回シールドビームで押し込まれた配線たちがギューギューなって、カプラー手前のテキトーに繋がれている部分で接触不良。

いきなり火が飛ばなくなったりするトラブルに見舞われました。





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見えないので電気は厄介ですね。

見えないクセにこんだけ生活に根付いてるモノも珍しいですが・・・

しかし見えないなりに規則性があり、ちょこっと理解してしまえばバイクの配線などは簡単簡単。

しかもポイント点火のハーレーと来たら、ホントはとっても簡単なんです。

セキュリティーやら安全面で配線はややこしくなってますが、

一度勉強してみましょう。

わからん事は聞いて下さい。







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とりあえず火が飛ばなくなるのでコイルをチェックすると・・・

クラック発見。これはとりあえず交換です。

熱や振動で割れたコイルは、例え火が飛んでいても交換するのが得策。

今回はコイルへの電源が断続的になる症状でしたので、配線ば疑ったとです。


「とりあえずコイルを換えよう」ってのが不調を訴えたハーレーへの礼儀みたいな変なムーブメントがありますが、

「そこに電気が来ているか」を調べる検電ペン等を用いれば切り分けは容易です。

「なんか知らんけども色々交換したら直った」ってのが、実は一番タチが悪いんですよ。

原因知らずして解決には至らない事を、よーく考えましょう。

とりあえず抗生物質飲んどけってのはダメです(笑)

何より、スッキリしなくてキモチワルイですね。




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あんまり教えてくれない配線図シリーズ(笑)

コレでエンジンかかります。

線の途中で切れてる?的な場合も、こんな感じで繋いでやればOKです。

コイルから出ている線は、上下逆でも構いません。

ね。簡単でしょ?

コイルが正常、ポイントの接点及びギャップが適正で、コンデンサーが生きている事。

何よりもバッテリーが12V出てるのが条件ですが、こんなに簡単なら間違いません。

悪用禁止で参考にして下さいませ。

ちなみにコンデンサー不良は、回転を上げようとすると供給が追いつかずに失火する場合が多いです。

アイドリングするけどスロットル開けると止まるとか、パンパン言って回らないというような症状です。

ではまた明日(╹◡╹)


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by lwe31x | 2013-05-09 23:09 | Tech