2015年 08月 23日 ( 1 )

My Push Rod.

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クラッチ清掃中!

何度も言いますが、シャベルのクラッチは乾式です。

乾いてないといけないのに、バラせばまずオイルでドロドロに・・・。

エンジンが産んだチカラをミッションへと繋ぐプライマリーチェーンを潤滑するため、チェーンには絶えずアツアツのエンジンオイルが滴り落ちる構造になっているからです。

回転してオイルのミストが充満するプライマリーケース内では、どうやってもクラッチへのエンジンオイルの侵入を防ぐ事は出来ません。





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クラッチが収まるクラッチシェルは、ご覧のようにドロドロです。

更に、シェル内にはミッションオイルの侵入もあるということをお忘れなく。

ドロドロの匂いを嗅いでみますと、硫黄のような、温泉ぽい匂いがするはずです。

ミッションオイルには添加剤として硫黄の成分が含まれる事が多く、これは高温高圧の状況下において、ギヤの表面に化学反応による皮膜を形成し、摩耗はもちろん、焼き付きや融着を防ぐという効果を狙ったものです。

「極圧添加剤」と呼ばれるこれらの硫黄やリンなどを主体とした添加剤を配合したギヤオイルには、「ハイポイドギヤオイル」という記載があるはずです。


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そんなミッションからのオイルを止めるためのシールがコレです。

クラッチハブのナットに取り付けられています。

昔はフェルトでしたが、オイルシールを用いることにより、クラッチ洗浄のサイクルを延ばしております。

このシールがイッちゃってると、メインシャフトとプッシュロッドの間からミッションオイルが侵入するのであります。

このシール、通常は1つですが、ナットには2つ入る余裕があります。

2つブッ込んで長持ち!





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メインシャフトからニョキッと出てるクラッチのプッシュロッド。

クラッチレバーを握ると、この棒がせり出して来まして、スプリングを縮めます。

するとクラッチ板とスチールプレートはバラけてクラッチは切れます。

クラッチレバーを離すと、棒は元の位置に戻り、スプリングのチカラでクラッチ板とスチールプレートが密着、クラッチは繋がります。

そんな大事な役割をしているこの棒。クラッチが切れるのはこの棒のお陰なのです。

・・・棒の真ん中に筋が2段階に付いてますね。

隙間からやってくるミッションオイルを止めるためのシールなんですが、このように棒を摩擦で細くします・・・。

新しいシールに交換しても、棒が細くちゃ意味無いですね。

頑張った棒は、新品に交換する時期ってのもあるのでございます。

アッセンブリでの交換頻度が低い(ダメになってるっぽいパーツだけを、お金がないからピンポイントで換えたい)ことや、社外品の精度が悪い(純正パーツが高いのは、それだけの精度を持っており、かつ材料が良いからであったりもします)ことで、「部品交換したのに、なんかいつまでたっても直んないですけど・・・」という声も多数聞かれます。

パーツチョイスってのは修理する側の責任であったりもするワケなので、そこんとこよ~く考えてご提案させて頂きます。

しょっちゅう開けるのイヤですもんね・・・。





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真夏のストーブ大作戦。

引っ越し準備しながらも、お仕事がんばります!

新兵器も続々登場、さらにワンステップ向上した、新生リトルウイングのオープンにご期待ください!

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by lwe31x | 2015-08-23 22:15 | Information