Tappet.

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今日は皆にお知らせがある。

Noriブログにご質問及びご意見のメールが届いた。

まずはF.T様、メールありがとうございます。

タペット調整についてのご質問だったので、本日は補足をしたいと思う。

そのままメールで返信しないというところがNoriブログの良い所だと思って頂きたい。

ご意見やご質問、こんなのやって欲しい等、

kihara@lwe.co.jpまでどしどしメールください。

明らかにその、悪質なウィルスとか添付するのは遠慮して頂きたいと思うのだが、

やがて開催されるリトルウイングエンジニアリング・メカニカルスクールのためにも、

皆がどのようなカテゴリに食い付くのかも、知っておきたいところなのである。




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の前に。

オイル交換にてお越しの、ツーリング常連H.D様(イニシャル、カッコイイな・・)。

あのね、

チョコレート・・・?(笑)

これプライマリーオイルなんですが、もうなんかスゴイ色。

通常約1リットルくらい入ってるんですけども、この量は一体・・・。

もうちょい。もうちょい早めのオイル交換をお願いします・・・。




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さて、つまりタペット調整とは何ぞや、と。

難しく考えないでください。

「バルブが完全に閉まっている時に、プッシュロッドの調整をして、隙間を無くす」事、であります。

では、いつバルブは閉まるのか。

これが重要です。

油圧ユニット付きのタペットは、もちろん今回の内容に当てはまりません。

「ソリッドタペット」の調整について、です。




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インテークバルブが開いて吸気し、ピストンは混合気を圧縮します。

しかし、インテーク、エキゾーストのどちらかのバルブが開いていたら、逃げちゃって圧縮出来ません。

この、「圧縮するためにインテーク・エキゾースト共にバルブが閉じているところ」、

ここが「圧縮上死点」であります(画像は関係ありません)。

ゆえに、前回の内容では、「クランキングしてインテークのプッシュロッドが上がり、次いで下がった所」

という書き方をしました。




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例えばこれ、バルブがめっちゃありますね。

ハーレーはたったの4本。

「こんなたくさんバルブあるのに、1本づつやってられっかよ・・・」というふうに、

通常ある程度、「ここのバルブとここのバルブは、同時に閉じている」というセオリーみたいなものがあるワケです。

ハーレーの場合、フロントのインテークバルブが今まさに閉じ切った時(プッシュロッドが下がり切った時)、

フロントのエキゾーストバルブも閉じているという事。

なので、ここでフロントのインテークとエキゾースト両方のタペット調整が同時に出来る、となります。

しかし、「1本づつもう一度確認してください」というのは・・・





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赤い矢印。

ここはプッシュロッドが下がってるんですが、まだカムの山に乗っております。

完全にバルブが閉まってはおりません。

もう少しクランキングして、バルブが完全に閉まる位置です。

対して青い矢印。

完全にベースサークル上ですので、ここではバルブが閉まった状態です。

「タペットローラーが青い矢印に乗っている部分でプッシュロッドアジャストスクリューを調整し、

プッシュロッドを指でつまんだ時に縦ガタが無く、クルクルと回るように調整する」


これが正解。

プッシュロッドが指で回らないという事は、バルブが開いているという事。

バルブが開きっぱなしという事は、「圧縮が抜ける」という事で、エンジン掛かりません。

そして、タペット調整は絶対に冷えている時に行うこと。

暖まっていると各部が膨張してますので、冷えた時に縮んでバルブが薄~く開いてしまい、エンジン掛からなくなります。

ちなみに、指で回るがキツくなったり緩くなったりする、というのはプッシュロッドの曲がりを疑うべきです。

タペット音を嫌いパッツパツに張る人も居りますが、通常の調整で明らかに音が出るのは、他に原因があると考えたほうが良いでしょう。

さあ、約束守ってレッツ・タペット調整!








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by lwe31x | 2015-03-25 22:43 | Tech
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