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Clutch!

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オス!オラ新しいクラッチハブ!

というワケで、K様のクラッチが急にジャダるようになっちゃったので、バラしてチェックです。

ジャダってのは、半クラにした後、クラッチを繋ぎきる前にギギッ!!と勝手にクラッチが繋がっちゃう現象のことです。

気持ち悪いしアブナイので、早急に対処させて頂くべく、原因の追求に向かいました。

クラッチハブのベアリングレース部分と、シェルのベアリングレース部分に減りが見られるため、

これがジャダの原因であると判断。

使い込んで段付きのクラッチハブスタッドも影響している恐れがあり、かつキレが悪くなるので交換させて頂きます。




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こちらのクラッチハブベアリングではガタを取りきれないので、

0.0004インチオーバーサイズのベアリングへと交換です。

ハブを新品にしたことと、オーバーサイズのベアリングでガタは無くなりました。

ここガタると絶対ダメな症状出るのです・・・。




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でもさ・・・

最近新品頼むとキー溝が狭い・・・

ホントにこれ、最近新品パーツの精度が悪すぎる。

安かろう悪かろうでは僕らのバイクは調子良くなりません。

そこのチョイスは僕らの責任と思ってますので、良いものを選択するというのもまた仕事であり、

安心してお任せして頂けると有難いです。

・・・たまに異様に寿命短いパーツがあったりするのですが、その時はもう本当にすみません。








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そんでもってクラッチ板も交換です。

パーツの精度がバラバラで・・・

というと言い訳に聞こえちゃう感がありますが、

今まで良かったパーツが、同じ番号で同じモノのハズなのに、いつの間にかダメ男くんになってるケースが多すぎる!!!

これはスリーマイルズTC様オリジナルのクラッチ板です。

これは素晴らしい。

コスパも最高です。

美味いものと良いパーツ、洗練されたアイテムしか宣伝しないNoriブログ。

信じてオッケーっすよ。マジで(笑)




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粗いドライペーパー(水研ぎ用の耐水ペーパーではなく、木なんかを均すための目詰りしないサンドペーパー)等でカドのバリだけ取ってやると、

引っかからずにジャダも出づらいのです。

クラッチをミートするときに引っかかるからジャダるんであります。




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ということは、

このスチールプレート、カドが丸まった方を内側に。

バリ立ってる方は外側が吉。

繋がるときに引っかかるからジャダるんです。

丸まってる方が内側なら引っかかりません。




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プレッシャープレートは真っ直ぐ出て来ますか?

マニュアルではここが1インチ。

リトルウイングエンジニアリングでは、それより若干広めな27mm程度にしております。

ここのスプリングのテンションが、イコール、クラッチのレバーの重さです。

フットクラッチならば足なので1インチ(25.4mm)でオッケーなのですが、

手のクラッチだと少々重い。

「クラッチが滑らず握りも軽めな、27mm」ってのでやらせて頂いてます。

もちろん、減ったクラッチ板だと滑り出したりするので、全部チェックした上で調整して下さい。

あとはレバーの遊びを取り過ぎて、プレッシャープレートが押され過ぎる、つまりは、

クラッチ板とスチールプレートがバラけ過ぎると、その分繋ぐ時に引っかかる可能性が増しまして、

ジャダの原因になったりもします。




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何となく、何故ジャダるのかはご理解頂けましたでしょうか。

「斜めになって引っかかったり、もしくはアタリが悪く、切れてバラけているハズのクラッチ板とスチールプレートが接触して繋がってしまう現象」

と、文字にすると解決策は簡単にでますね。



んで。

E様が見せてくれた、飛行機のコンロッド。

精度がハンパない!

デカい!

カッコイイ!!

貴重なものを見せて頂き、ありがとうございました!










by lwe31x | 2015-02-12 22:25 | Information
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