Let's Try!

オイル漏れ修理の車両、作業を完了させ、これで漏れないだろうと試乗致します。

目黒通り手前(リトルウイングから環七を1.5キロくらい走ったトコ)で突然エンジンストール。

ガス欠か?いや、なんか電気クサイな・・・

ハイ。ワタクシ、プラグレンチはおろか、ドライバーすら持ってません・・・

ちょっと試乗とはいえ、ダメっすね、工具持たないと。

財布を開くと、Snap-onのマイナスドライバー的なプレートが出てきまして、とりあえずガスラインを外してガソリンがキャブまで来ているかをチェックする。

うむ。問題ない。







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助けてくださぁぁい!!!



ボスに電話して救援要請。

目黒通りまでハイエース出動。

押してたら時間食っちゃうので、それでいいのです(笑)




というワケで、何で止まったのかチェックすると、プラグがスパークしてません。

この車両はダイナSというセミトラ点火でしたので、コイルまでの電源をチェックすると問題なく12Vが来ております。

ということは、「ボス、ダイナが逝ってますぜ」と診断。

しかし、ボスはおもむろにダイナが搭載されたタイマープレートをバラし始めました。



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ああもう、すいません!すいません!

バラさず早合点すると大変なことになります。

原因はガバナがぶっ飛び、折れたスプリングがセンサーを誤作動させていた事による点火不良。

特にPカム入ったスポーツスターなんかは回転の上昇や下降が速く、それだけガバナに負担を掛けます。

回転が上がると遠心力で開いて進角。遅い回転ではスプリングのチカラでガバナが閉まって遅角。

どんどん速くエンジンを回転させるには、どんどん火花を飛ばすタイミングを速くしなきゃならんのです。

ピストンが圧縮上死点に来るよりも速く、予め火花を飛ばしておかないと間に合いません。

火炎伝播速度という、燃え広がりピストンを押し下げるチカラに変わるまでの、タイムラグがあるからです。






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とりあえずジャッキアップ。

スポーツスターはパンタグラフのジャッキを使って、サイドスタンドを支点にリヤホイールを浮かせると楽チンです。

このジャッキなら、その辺に転がってるでしょ?

とか言ってたら、最近のクルマって、ジャッキとか積んでないんですって・・・

マジすか・・




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リヤタイヤを浮かせたら、スコスコとタイヤを動かしながら、シフトペグを上げて、トップギヤに入れます。

少しでも軽いチカラでクランキングさせるためにトップギヤに入れるワケですね。

ローギヤだと重いです。

この時、プラグは前後とも外して下さい。

理由は少しでも軽くクランキングさせるためです。

クラッチを切らないとギヤチェンジできないと考えておられる方は間違いです。

クラッチを切らずとも、ホイールを動かして(メインシャフトを回して)やれば、ギヤはスコンと変わります。





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そしたら、フロントのプラグホールを指で押さえながら、進行方向にクランキング。

おお・・圧縮が・・来た・・のところで止めます。

その状態で、タイミングホールのプラグを外します。

フロントの「圧縮上死点よりちょっと手前にある、タイミングマーク」を出すためです。

これは「排気上死点前」にも現れます。

そこで火を飛ばしても意味が無いので、必ず圧縮上死点の前を探ります。




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これがタイミングマークです。

圧縮を指で感じ始めたところより、少しずつ進行方向にタイヤを回して(クランキングさせて)このマークを探します。

キック踏んで探してもいいんですが、行き過ぎた時に戻せないので、素直にリヤホイール浮かせた方が速いかも知れません。

車種、年式によりマークが異なります。

その辺はマニュアル見て研究してください・・

ちなみにインディアンは「$」のマークが出ます。

チッ・・・カッコイイぜ。




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そしたらプラグをプラグコードに取り付けて、ヘッドに押し当てます。

これでアースされ、つまりはプラグを装着したのと同じ状態になるワケですね。

プラグの先端を持つと何万ボルトかの電圧が流れて感電します。

しかしアンペア数は低いため、多分死んだりはしないです(笑)

肩の辺りまで痺れて健康になると思います。

この状態で、イグニッションをONにしてください。







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そのままグルーッとタイマープレートを動かして行くと、

「パチッ」と火花が飛ぶ場所を発見できるハズです。

※イグニッションONの状態では、コイルに常に負荷が掛かっています。

 放置すると最悪コイルが壊れるので、出来るだけ短時間で。何かオカシイ場合は、スグにOFFにしましょう。




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で、そっからが問題。

よく、このまま完了!と書いてある雑誌やら書籍を見かけますが、

おもくそ間違いです(怒)

だって、エンジンがブン回ってる時ってのは、遠心力でガバナが開いてるワケですよ。

「進角」させなきゃエンジンはスムーズに吹け上がりません。

ですので、真ん中のローターを反時計回りに回しきったところで(ガバナを全開にしたところで)パチンと火が飛ぶのが正解。

回すパチン、回すパチン。回すパチン。これでスタチック(静的)のタイミングが取れました。

もっと煮詰めたい場合は、エンジンを始動させ、タイミングライトを使いダイナミック(動的)でのタイミングを見ます。

使用しているカムやら圧縮比やら、エンジンの状態によって若干のタイミング変更は必要ですが、あくまでも基本はコレです。

さあ、やってみよう!

あとね、イグニッションをOFFにした瞬間もパチンと飛ぶので、痺れないよう注意です(笑)

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by lwe31x | 2014-12-16 22:13 | Information
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