Renewal.

 お客様各位

明日11月16日(日)は、誠に勝手ではございますが、

納車業務のため12:00 Openとさせて頂きます。

ご迷惑お掛けしますがよろしくお願いします。




c0210640_22214129.jpg

さて、気付いた方もいらっしゃるかも知れませんが、

弊社ホームページがリニューアルされてきてます。

「いつ更新するんだ」とお叱りを受けること数年、遂に生まれ変わるチャンス!

今後とも、弊社ホームページ及びNori's BLOGをよろしくお願いします。






というワケでですね。

毎日毎日エンジンがどうとか作業がウンチャラとか、

「もうオマエの昼飯とかどーでもいいよ」的な流れになって来ているのが、正直伝わります(笑)

なんかこう、マンネリ感が否めないので、こちらもリニューアルしないといけないのか?と。

ご意見ございましたら、

kihara@lwe.co.jpまでメールください。

変なの送って来ないでくださいね(笑)

あと、「白煙が消えないんですけど何故ですか」的なのもブログではお答え出来かねます・・・。

実際に車両診ないと、全部憶測だもの。

というワケで、本日は箸休め的な感じでサラッと流してください。

では・・・。




























「Noriの北海道」 ~オフ車とゲイと地平線~


2004年。

ちょうど10年前の夏、僕のパンヘッドのエンジンが壊れた。

「何キロ出るんや」と高速道路でEvoに並走してもらい、スピードメーターの針が「100」のところを指した頃、

カンカンと嫌な音が出始めたのだ。

タペット調整では消えない種類の、それはまさしく腰下からの音であった。


リトルウイングさんでアメリカから日本に輸入してもらい、調子もまずまずだったのでエンジンは開けずに納車してもらい、4年ほどが経過していたであろうか。

それはもう、下駄のように毎日毎日、どこへ行くにもパンヘッドだった。

後にバラすとクランクピンが思い切りカジってたのであるが、どーにも素人であった当時、ワケも分からず困惑したのを覚えている。




c0210640_2292091.jpg


しかし、既に予約してあった新潟発、北海道は小樽行きのフェリーをキャンセルすることは出来なかった。

だって、この日のためにバイトして、休みを取り、2週間の工程をある程度決め、今年も行くぜ!と夜も眠れなかったのだから。




c0210640_2295775.jpg

仕方なく、セカンド・バイクのKawasaki KLX250。

初期の方の型だから、セルが付いていない。

Vansonの革ジャンに半キャップ、それはもうアメリカンなバイクの格好で旅に出る。

当時レギュラーガソリンはリッター80円。ハイオクは100円だった。

燃費がいいKLXは、格安ツーリングを約束してくれたのである。

これももう7万キロを突破していたのであるが、すこぶる快調。

熊来いよ!的な若気の至り。

そのサドルバッグは無いだろう・・・。




c0210640_22131011.jpg

北海道は競走馬の産地でもあるらしく、広大な敷地で大きなサラブレッドが走り回っている地域がある。

素晴らしいシェイプの馬を見ながら走っていると、ダートの先にキャンプ場を見つけた。

15時。少し早いが、今夜はここに泊まろう。


テントを立て、しばし空を眺めていると、1台の車がこちらに向かってくる。

それは僕らから少し離れた場所に停車すると、エンジンを止めた。

まず、小さな犬が降り、続いて外国人が1人降りてくる。

「この辺は熊が出て危ないから、キャンプは気をつけたほうがいい」

外国人の男性は、こちらを見て、英語でそう叫んだ。

しばらくした後、犬と一緒にこちらに向かって歩き出すと、

「熊から身を守るには焚き火をするといい。オレがやり方を教えてやるよ」

と、続ける。

焚き火くらい出来ますよと言ってはみた。

しかし、「こうやるんだ」と、僕が持っていたMSRのフューエルボトルを取り上げると、大きな丸太にガソリンをかけて火を付けた。

燃え上がる丸太。これ火柱がハンパじゃない。

丸太というか、ガソリンが爆発している。


「オレはDJ。そこの施設で競走馬のトレーナーをしてる。
 
 キャンプするんだろ?オレが今から酒を持ってきてやるから待ってろ!」

DJと名乗ったその外国人は、犬を乗せてダートを引き返して行った。


全く日本語を話さない外国人との、不思議な出会いだった。




c0210640_22113256.jpg



※旅の相棒のK。





c0210640_22102224.jpg


小一時間するとDJの車が戻って来た。

両手に袋をぶら下げて得意顔だ。トコトコと、犬もついてくる。

袋には、3人ではちょっと多いと思われる量の酒が入っていた。

宴会開始である。


ガソリンかけて丸太を燃やし、泥酔してキャンプファイヤー。

酔ってワケが分からなくなっているのか、DJは着ていた物を順番に脱いで焚き火にくべている。

「テイクオフ!テイクオフ!」

僕がTシャツを脱いだところでKを見ると、彼は既にパンツを燃やしている。

さすがに燃やす事はないだろうと、僕は服をその辺にまとめたのだが、遂にみんな全裸になった。


更に宴会は続き、「オレはオーストラリアの生まれなんだ。アボリジニーペインティングを見せてやる。」と、

DJが灰を顔に塗りたくる。

既に夜も更けているのだが、明るすぎるキャンプファイヤーのせいで星など見えたものではない。

すると、遠くからオートバイのライトが近づいて来た。

ソロで走り回って疲れ果て、やっとのことで見つけたキャンプ場に入ってみると、

焚き火の前で顔に灰を塗った男たちが全裸で踊っていたら、あなたはどうするだろう?

なるべくこちらを見ないように、ホンダのクラブマンで通り過ぎたライダーは、なんかすっごい遠くでテントを立て始めている。

「アイツも呼んでこい」

DJが言った。




c0210640_22121775.jpg

仕方なく全裸のままキャンプ場を駆け抜け、

「すいません、お疲れのところ申し訳ありませんが、良かったら一緒に飲みませんか?」

と言ってみる。

逆の立場だったら絶対に断ると思うのであるが、彼は「旅の恥はかき捨て」と考えてくれたようで、

全裸の男は4人になった。



しばらく飲んだ後、ふとDJの股間を除いてみると、完全なお姿になられていた。

「何故勃起するのか」と聞いてみたのだが、ただ笑っているだけで具体的に答えない。

すると突然、DJは座っている後ろから抱きついて、僕の首を締め上げた。

背中には硬いものが当たっている。

というか、頸動脈の位置を完璧に把握している。このままでは絞め落とされてしまう。

僕は隙間から指を入れ手首を入れ、チョークから脱出するとDJをぶん投げてケツに思い切り蹴りを入れた。

「ゴメナサーイ」

DJは初めて日本語を話した。




「大丈夫、オレはグッドなドランキー・ドライバーさ」と、全裸のまま犬と一緒に車に乗り込んだDJは、

楽しかったぜと真っ暗な道を走り始めた。

「そんだけ泥酔してたら事故るぞホモ野郎」、と忠告してはみたものの、聞く耳を持たないし正直ゲイと全裸で飲みたくないので適当に帰らせる事にしたのである。

後から来たソロの方にお礼を言って、やっと僕らは寝袋に潜り込んだ。





c0210640_22163186.jpg

次の日。走り出した僕らが、一番最初に見たのは。


おもくそクルマ落ちてるじゃん。

多分DJは、真っ暗な夜道を、全裸で犬と歩いたのだ。

別れ際、

「じつはあの後DJが戻ってきて、僕のテントの前で「ヘーイ!ヘーーイ!」って言うんですよ。
 もう怖くて怖くて・・・」

と言っていたソロの方の顔が忘れられない。





しばらく走っていると、

異様なテンションで箱乗りした外国人の乗る車とすれ違った。

DJと、多分車を引き上げに行くぞと無理矢理駆り出された、その友達たちであろう。

僕たちは、何も言わずに走り続けた。






おわり。
[PR]
by lwe31x | 2014-11-15 23:09 | Information
<< 741 Scout. Tire. >>