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Bearing race.

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リューター使ってバリ取り。

ヘッドはエンジンの調子にダイレクトに影響する部分ですので、キッチリと作業したいものです。





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そして、こんなのも。

パイロット(バルブガイドに真っ直ぐな棒を突っ込んで、芯を出した上でシートを加工するための、なんというか、棒)にセットしたら・・・

クルクル回してシートの面を計測できます。




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こんなふうに先端が当たる仕組み。

段が付いてたり偏芯してたりすると、針が振れます。





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シートカット完了。

キレイな当たり。

このあと、専用のコンパウンドで擦り合わせをして、より密閉性を高めるというワケです。





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したらばスタッドも入れまして・・・




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これは!!

何?

という方のために解説・・・

ラインでラッピング(芯を同軸上に持つベアリング・レースを同時に拡大すること)が可能なモノ。

こんなの持ってるバイク屋さんは非常に少ないと思うのですが・・





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最初に砥石を均等にして研磨できる状態にするために、

硬くて真っ直ぐな筒を通して砥石を削ります。

ドレッサーと言うんですが、この筒が重要。

真っ直ぐな砥石でないと、真っ直ぐ削れないのであります。当たり前(笑)





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ん?

お~~い!

我ながらシュールな画が取れました(笑)

これが先ほど書きました、同軸のベアリング・レース。

つまりはクランクケースのケース・ベアリングのレースです。

ニードルローラーベアリングを介してこの2つのレースに収まるシャフトたちが、フライホイールを支え、回し、爆発するチカラを受け止め、カムを回し、スプロケットを回すのです。





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こんな感じでガシガシと。

1954年以前のクランクケースは、こうやってラッピングする必要があります。

そして都度ベアリングを合わせて確認し、調度良いサイズのベアリングをチョイスするわけです。

たっ、大変な作業だなぁ・・・

引き続き、頑張りますです。

by lwe31x | 2014-06-20 23:25 | Information
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