Fit On Crankpin.

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ほぉ~ら、いい子だねぇ~と
慈しみながらラップする。

そこにはご依頼主様への愛があります。

ちなみに、この茶色い「ホーニングオイル」、

けっこう臭いです。独特な匂いです・・・。

残念ながら愛では、匂いを消すことが出来ませんでした。





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弊社ホームページにも載っているホーニングマシーン。

これ単体では仕事が出来ず、様々なアタッチメント的なものがあってこその機械です。

今回はコネクティング・ロッドのビッグエンド、つまりクランクピンとコンロッドの間に入る、

ベアリングとの隙間を調整しています。

こちらのベアリングは、スタンダードから始まり、

1/10,000インチずつ大きなサイズが売っており、走行過多で緩くなったり傷がついたら
次のサイズへと大きくして修理出来るようになっています。

ちなみに、今削っているベアリングレース自体を入れ替える事も出来るので、

つまりは半永久的に直し続けられるという事。





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まだかなまだかな~~

サクッとハメられる時を待っている、クランクピンとベアリング。

ベアリングはケージと呼ばれる「カゴ」(そのまんまだな・・)に収まっています。

言われなくてもわかるよ的な感じですが、
使用するベアリングのサイズは全て同じ大きさでなくてはイケマセン。

フロントのロッドを挟み込むようにしてリヤのロッドがハマるため、リヤのロッドは二股になっています。

なので、ベアリングが3列。




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ボア・ゲージを使い、どんだけ削れたかをチェック。

「やべえ削りすぎた」は絶対にナシの方向で。

ちなみにこのゲージも、先っぽを換えることで様々な径に対応します。

シリンダーも、この計測機器で測りますよ。

LWEでは「インチの目盛」が振ってあるモノを使っておりまして、

マニュアル上の数値に当てはめるのも容易です。






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例えば、紙やすりを丸い物に巻いて、少しづつ削ったらどうでしょうか。

残念ながら、「すんげー時間が掛かった挙げ句、入り口が広く真ん中が狭い」形状になるでしょう。

きちっと円筒状に径を広げるには、やはり専用の機械が必要なのです。

この方法で自社にてラッピングを行なっている日本のバイク屋を(シリンダーのホーニング含む)、
ボクはLWE以外に知りません。

アメリカでは普通なのですが、日本のオートバイ屋のシステム的には、

その殆どを外注に頼っているのが現実です。

先日いらっしゃったサウスダコタのハーレー屋も、

「日本のショップにはマシンが何も無いけども、一体どうやって修理してんだ?」

と不思議そうでした。

自社で出来るメリットを最大限に活かし、業者様を含めたご依頼主様への、「一歩先をゆくクオリティー」を目指したいと思います。









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マニュアル上では、

CONNECTING ROD
Fit on crankpin........... .001~.0015 in. loose

となっています。

「この感じ」という熟練の手勘を計測すると、こちらの数値に当てはまるワケですが、

レースの圧入代によっては、フロントとリヤのレースが接触してしまい、

単体では素晴らしいクリアランスなのに、

組み付けた途端にある一部分で重くなる現象が現れたりします。

原因は考えればお分かりと思いますが、接触しないようレース同士のクリアランスにも気を配るべきです。

例えば様々な車種のエンジンパーツを加工している内燃機屋に外注に投げて、

このベアリングとレースの隙間を、0.001インチ~0.0015インチの間にしてくれと

頼んだとします。

果たして、「む、これはここで重くなるから、フロントのレースの厚みをちょっと削ってやった方がいいな」

というような回答もしくはアドバイスが頂けるでしょうか?

ん~。

やっぱ自分でやって、自分で確認するべきですね。

もちろん、ハーレー&インディアンのプロフェッショナルであるLWEは、そこんとこが違います。

というわけで、よろしくメカドック。

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by lwe31x | 2012-12-05 23:56 | Information
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