Kick Gear.

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キックのクランクギアが欠けてしまっております。

今日は真面目に書こうと思ったり思わなかったり(笑)




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原因はここにもありそうです。
ラチェットギアのブッシュも欠けと言うよりはモゲちゃってます。




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ハイ、こちらはブッシュを入れ替え、メインシャフトがキツくなくユルくもなく通るよう加工しました。






普段何気なく踏んでるキックペダル。

キックでエンジンを掛けるのはカッコイイっすよね。

しかし、「キックする」とはどういうメカニズムなんでしょうか?

「そんなの知らなくてもキック踏めばエンジン掛かんだよ」とか言う人は・・・


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このラチェットギアの噛合せが減っちゃって、上手く噛まなくて滑り、

膝が曲がっちゃいけない方向に曲がればいいんだ。




キックする、というのは「ミッションのメインシャフトを回す」って事になるワケです。
すると、クラッチ・ハブも回り、プライマリーのチェーンもしくはベルトも回り、クランキングする。


クランキングすれば、ガソリンと空気を吸い込み圧縮し、丁度良いトコでプラグに火が飛び、エンジンが掛かる。

※という事は・・・
「エンジンが掛かっていれば、どんな時も常にメインシャフトはエンジンの回転数に合わせて回転している」という驚きの新事実。

基本エンジン回転数からプライマリー&トランスミッションを介して、減速された後に出力されるので、エンジン始動時、つまりキックを踏み下ろしメインシャフト側から回転させた場合、増速される事になる。

この辺は分かりづらいかと思われますが、またの機会に詳しく書かせて頂きます。

要は釣りのリールみたいなもんで・・・

リールのハンドルを1回転させると、スプールは何回転し、どのくらいの長さの糸を巻き取るのか、という。

余計分かりづらくなった???(笑)








キックカバーの中は、知らないことだらけ。


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キックカバーを外して裏から見ると、こうなってます。




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ミッションケース側はこう。

イチバン外のギアは、メインシャフトにガッチリと固定されます。

テーパーにハマった上で、シャフトキーが入り、このギアを回す事がすなわち「メインシャフトを回す」という事。





ラチェットギアはキックアームを踏み下ろした際に、このようにスプリングで押し出されます。
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するとキックギアがドッキングし、クランクギアで回されクランキング出来るのです。




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通常はクランクギアのヘリでラチェットギアは押し込まれ、キックギアは分離しているワケなんですね。

キックを踏むと・・




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あっ、押し込まれていたヘリに「逃げ道」が!
ここでスプリングテンションによりキックギアが飛び出し、
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パイルダー・オンするのです。

入口と出口は、だからこのように噛み込んだ跡が残っている場合があるんですね。





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ラチェットギアの跡がくっきり・・




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このようにラチェットギアのカドを丸めて削ってやる事で、これは軽減出来ます。


常に高速回転しているメインシャフトで削られ、ブッシュが広がりガタガタになったラチェットギアはスプリングで斜めに押され・・・

クランクギアに噛んでしまいギアは欠けるわブッシュはモゲるわ。


今回のトラブル、開けないと中身は見られないワケですので。

キックの戻りが悪い等の「違和感」を感じたら、素直に開けてみる事でしか回避出来ません。

「乗れば減る」と(´;ω;`)




オマケ。c0210640_2115854.jpg


ハイ!こちら前期のスローアウトベアリング!

ではまた明日。





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ブレストファイヤー出してお待ちしております。
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by lwe31x | 2012-07-06 23:09 | Tech
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