Throw Out Bearing.

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ハイッ!
今回はスローアウト・ベアリング!


見てくださいこのベアリング!


ジャ~パネットジャ~パネット~♫





どこの部品かわからないというショベル乗りの方へ。
これはキックカバーの中にいます。


「走行中に、急にクラッチレバーの遊びが大きくなった」
「突然クラッチが切れなくなった」


このような症状の際には、この「スローアウト・ベアリング」の破損を疑いましょう。

なんかテック系の記事はあからさまに人気がないみたいな雰囲気なんですが・・・

「食ってるだけじゃないんです」的なとこのアピールです。
読んでください(笑)

スローアウトベアリングって何よ?と聞かれましたら、
別名レリーズベアリング。
外来語禁止と言われましたら、

結合解放用軸受。

と答えるのが良いでしょう。

Throw out of で、~を●●の状態でなくさせる、の意。





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ハイッ!

このギヤみたいのは、オイルスリンガー。
ブン回って、満タンには入っていないミッションオイルをハネ上げ、キックギア系、スローアウト・ベアリング本体等を潤滑します。

何故満タンに入っていないかと言うと、それは固いオイルに浸ったギヤが高速で回転するトランスミッション内には、やはり圧力が生まれるからであり、トランスミッションケース内の適度な空間と外気との圧力差を、ブリーザーホール(要は穴)から逃すというオトナの事情の為です。

試しに満タンにオイルを入れてみて下さい。
穴という穴からオイルが吹き出す、謎の奇病に犯されること必至です。



話が少し横に逸れましたが、通常ナックル~ショベルのトランスミッションオイル量は500cc程度でOKです。

マニュアルよりもYahoo!知恵袋的な方には、「少なくね?」みたいなお叱りを受けそうですが・・

「適量」は、このオイルスリンガーが少量のオイルを掻き上げられる量である事。です。

ショベルのキッカーカバーには、まさにこのような位置にオイルレベル・チェックホール(イモネジの、例の穴)が付いているわけです。

あくまでも車体を垂直にして、が基本です。
走行時は垂直なわけですから。




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で、これがベアリング。
これは、オイルスリンガーが回転するためのベアリングではありません。

横から押し付けられた時の抵抗を逃すためのベアリング形状ですね。

構成部品の画像にあるように、クラッチを切るためにはプッシュロッド(棒、ですね)を介してクラッチのスプリングを縮ませ、クラッチ板とスチールプレートをバラけさせる必要があります。

「ベアリングを横から押し付け、棒を押し、スプリングを縮める」という行程において、このベアリングがガリゴリと削れていたらどうなるでしょうか。

この画像のように、ベアリングレースが削れて薄くなったらどうなるでしょうか?




この減った分、クラッチレバーには「遊び」として症状が表れ、充分な押し量が得られないため、スプリングは縮まずにクラッチが切れない。となります。

消耗品のこのベアリング。
出来れば長持ちさせたい!

ドウスル!?

スローアウトベアリング曰く、
「ていうか常に、コレ必要以上に押されてたらそりゃすぐ壊れますよ」
「いつもオイルで潤滑してくださいよ」


だそうで。

ココで、「適度な遊びを取るために、アジャスト・スクリューは1/4回転戻して…」
とか呪文みたいのを唱えても仕方ないので・・・

「スギちゃんワイルドだから、いっつもレバーパンパンだぜぇ」

とか、

「スギちゃんのクラッチ、ワイルドだからレバーパンパンにしないと切れないぜぇ」

みたいのを避ける、と。

レバーに遊びが無く、パンパンにしないと切れないってのは(これはフットクラッチも同じです)クラッチがおかしいワケです。
調整不良なのか、そのものがダメなのか。チェックする必要があります。

遊びが無いっていうのは、このベアリングが常に押されている状態だという事。

そのまま乗ってるからベアリングが破壊され、突如遊びが出現するという故障に繋がります。



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このように、
「大きくすればいいんだろ?」的な、アメリカンな対策品も出ています。

このような部品に交換しつつ、クラッチのメンテナンスも行い・・・




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出来ればエンドの付属Cクリップは外れ易いので、
サークリップタイプに交換すると尚良いでしょう。




ちなみにLWEでは100%化学合成のRoyal Purple 75w-90を使用しています。
「シフトタッチが変わる」ほどの素晴らしさ。
水分との分離性も良いです。


ハイ、お疲れさまでした!
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by lwe31x | 2012-06-27 23:51 | Tech
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